本人・家族の交流会
介護者家族のつどいに参加することで「自分は一人じゃない、仲間がいる」と知ることが出来ます。
認知症の人と家族の会和歌山県支部では以下の交流会を開催しています。
介護家族のつどい
他の人の介護体験を聞いたり、自分の介護体験を話すことで、心の負担が軽くなります。
本人・若年のつどい
認知症の人本人が集まり、自分の状況や悩み、生活の様子を話し合います。そして仲間とのつながりが、生きる勇気につながります。
認知症カフェ(やすらぎカフェ)
お茶を飲みながら気軽にゆっくりした時間を過ごします。
定例食事交流会
介護家族同士が少し介護の手を休めた環境でお食事をしながら、交流を深め愉しんでいただくための会です。
※開催詳細は会報「ぽーれぽーれ」またはお問合せください。
交流会の新規立ち上げ支援等
交流会の新規立ち上げ支援や既存の交流会の充実のために、介護家族経験者(ピアカウンセラー)、作業療法士、理学療法士、社会福祉士、ケアマネージャー等を派遣します。
「家族の会」の理念
認知症になったとしても、介護する側になったとしても、人としての尊厳が守られ日々の暮らしが安穏に続けられなければならない。
認知症の人と家族の会は、ともに励ましあい助けあって、人として実りある人生を送るとともに、認知症になっても安心して暮らせる社会の実現を希求する。
認知症を理解するための9大法則・1原則
認知症の人と家族の会 副代表理事 杉山孝博Dr.(川崎幸クリニック院長)考案
第1法則 記憶障害に関する法則
- 新しく言ったこと、見たことやったことを直後には忘れる(記銘力の低下)
- 経験したことそのものを忘れる(全体記憶の障害)
- 現在から過去にさかのぼって忘れていく(記憶の逆行性喪失)
第2法則 症状の出現強度に関する法則
- 相手が身近な人であるほど、症状をより強く出す
第3法則 自己有利の法則
- 自分にとって不利なことは認めない
第4法則 まだら症状の法則
- しっかりした状態と認知症状態が、一人の中に混在する
第5法則 感情残像の法則
- 言ったり、聞いたり、行ったことはすぐ忘れるが、感情は残像のように残る
第6法則 こだわりの法則
- ひとつのことに、いつまでもこだわり続ける。説得や否定はこだわりを強める
第7法則 作用・反作用の法則
- 強く対応すると強く反応する。介護者の姿がそのまま人の心理に反映する
第8法則 症状の了解可能性に関する法則
- 認知症の症状は、知的機能低下の特性からみれば理解できる
第9法則 衰弱の進行に関する法則
- 認知症の人の老化は、そうでない人の約3倍のスピードで進む
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介護の原則 認知症の人がつくる世界を理解し、大切にする
- 本人が取り繕わなくてもいい「気配り」をする
40年のあゆみ
1980年 | 90名の介護家族が「呆け老人をかかえる家族の会」を京都で結成。 |
1982年 | 厚生大臣に初の要望書提出。 |
1994年 | 厚生大臣より社団法人の認可を受ける。 |
2000年 | 介護保険制度開始に合わせ、フリーダイヤル電話相談を開設。 |
2004年 | 国際アルツハイマー病協会第20回国際会議・京都・2004を開催。 |
2006年 | 「認知症の人と家族の会」へ名称変更。 |
2010年 | 公益社団法人に認定される。 |
2014年 | 沖縄県に47番目の支部誕生、全国に支部。 |
2017年 | 国際アルツハイマー病協会第32回国際会議・京都・2017を開催。 世界から4,000人以上が参加。 |
2018年 | 「認知症の人と家族の会 理念と未来を考える学習会」開始。 |
2020年 | 新型コロナウイルス感染症に関する緊急要望書を厚労省に提出。 |