2025年10月25日(土)~26日(日)にかけて、
認知症の人と家族への援助をすすめる全国研究集会in北海道に参加してきましたのでレポートします。
今回のテーマは、“最期まで「私」らしく生きたい“
会場は北星学園大学 C 館 50 周年記念ホールでした。

全国研究集会の前日である10月25日には支部代表者会議に出席しました。

前半部分では、認知症になっても安心して暮らせる社会をすすめた活動として、各専門委員会からの上期の総括や下期の活動方針が報告されました。
また、「認知症の人とともにある家族の権利宣言」について解説版が紹介されました。
次に介護保険利用料の自己負担2割の拡大に反対する全国署名活動の実施について報告がされました。
ケアプラン自己負担、軽度者のサービス外しなど今後も介護保険改悪反対のためのアクションとして、さらに署名活動を行っていくことが提案されました。署名活動実施の際にはぜひご協力ください。
次に家族の会では様々なSNSを通じて情報発信しています。その新しい広報の仲間として「認知症の向き合うあなたへ てとてなび」の紹介がされました。まずはユーザー登録をお願いします。
会員の場合は費用負担なしで「有料プラン」に変更できます。(要申込)
後半では、安心して暮らせる社会の実現に向けて、活発な議論・意見交換がなされました。

本番当日の全国研究集会も盛会に開催されました。

基調講演では、北海道新聞社帯広支社の石原支社長、滝川メンタルクリニックの内海医師より、「私らしく生きる」ため、延命治療をどうするのか、自然な看取りとはどういうことなのか、自分はどうしたいのかなど、葛藤や意思決定支援の難しさなどがなげかけられました。
体験・実践発表をはさみ、午後からのシンポジウムでは、「最後まで私らしく生きたい」と題して議論がなされました。

シンポジストのひとり、48歳で若年性認知症と診断された松本健太郎さんは、ほっかいどう希望大使として、全国での講演などご活躍されています。
私らしく生きるため、自由に生き方を選択することの重要さを学んだ、たいへん素晴らしい全国研究大会でした。